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mercredi 01 juin 2005

Commentaires

匿名夢想剣士

>小倉先生

 お忙しいところを恐縮です。ご教授ください。
 御見解の立法論は、インターネット上で人様を「卑怯者」と誹謗中傷するコメントを繰り返すような輩を制約・規制・処罰するためには大変簡易で便利な手法だと思います。他面、通信の秘密(憲法21条2項)を侵害することを許容する立法とならざるを得ないので、憲法違反との疑念を払拭する必要がありますが、そこらへんの憲法上の人権規制問題をクリアする法理論構成はどのようにお考えでしょうか。せめて切り口程度で結構ですから、方向性についてのご高察を教えていただければ幸いです。
 また、その濫用の抑止すなわち「被害者」名の陰に隠れて、あるいは被害者の名の下に堂々と、「個人情報アサリ」をするようなプライバシー侵害の常習犯から、市井の民のプライバシーを厳重に保護するためにはどうしたらいいでしょうか?

ネズミーランド

>自分は「ねずみ取り」に引っかかりたくないからといって、行動でナンバープレートをはずして自動車を運転することは我が国では許されていません。

 とすると、先生のご見解では、ネットで発言する以上、常に何らかのタグを明示せよという趣旨でしょうか。それがIPアドレスやリファラなら技術的にすぐにも可能ですが、プロキシつかったり、わが国の主権が及ばない外国のプロバイダ使ったりしたら潜り抜けられるので、あまり実効性がないんじゃないでしょうか。

手先

先生がおっしゃられているシステムも、ブログ(や掲示板)管理者の善意を絶対的に肯定した上での話ですので、大変危険だと思うのですが……
たとえば、「私のブログ(や掲示板)で議論しましょう」と反対意見者を誘い、反対意見を書き込んだところで「荒らしだ!」と個人情報を得てしまう、という状況は簡単に想定できます。
あるいは悪意を以ってシステムを利用せずとも、相互の言葉の行き違い、誤解で個人情報の開示などに至ってしまい、二度と取り返しのつかない事態になるかもしれません。
また利用者側もそれを危惧し、ネット上での異論・異文化交流の停滞そのものにつながる危険性があります。
これは「すべてを野放図に」ということではありませんが、特に個人情報のような重要なものを「一方的に管理する」ということもまた危険きわまりないと考えます。

irose

なんか、これまでの「攻撃」という言葉が「迷惑」という言葉に変わっただけのような・・

「理詰め」は「迷惑」に含まれますか?

佐藤

 どのような制度にも出来ることと出来ないことがあります。
 先生が、現行制度の出来ないところをとらえ、不正義だという感想を持たれるのは個人の自由ですから格別批判はしません。
 ですから私も、この制度は被害妄想に侵されたブロガーや、自分でオピニオンを発表しておきながらちょっと批判されたくらいで頭に血が上るような勘違い野郎の意趣返しの道具として悪用されるのではないか、と不安になったとの感想をもったことを記しておきます。

IRR

 案内の言葉がフランス語なのはコメントラッシュ防止にある程度役立っているのではないでしょうか。
 さて小倉先生は、「誰が」「誰の」情報を得ることができるべきだと考えているのでしょう?その範囲が少し疑問ですので、いくつか選択肢を提示させてください。

 「掲示板あるいはブログの管理人が」「すべての発言者あるいはコメンテータの」情報を得られる。
 「掲示板あるいはブログで加害レスをつけられた発言者・コメンテータも」「加害レスをした発言者・コメンテータの」情報を得られる。
 「掲示板あるいはブログで加害レスを見ただけの閲覧者までが」「加害レスをした発言者・コメンテータの」情報を得られる。

 下にいくにつれて情報を得る権利者は増えることになりますし、さらにあとの二つについては「掲示板あるいはブログ管理者の」情報も得られる可能性もありますね。批判であれ非難であれ誹謗・中小・悪口雑言・うわさ・揶揄・嘲弄・陰口などの区別なしに、それらをみな「被害」として一緒くたにするならば、他人のプライバシーの情報を商売にしている人たちにとってのパラダイス、という状況になるのではと心配します。

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