昨日、ライブドアの堀江社長が逮捕されました。
報道を見る限り、ライブドアは積極的に虚偽の情報を流したわけではないのに「風説の流布」を行ったとして、証券取引法違反に問われたようです。
本当は、容疑の対象となっている行為がそもそも違法なのかという点が問われなければいけないのに、そういうところの報道は非常に薄いようです。そんなことでマスメディアは「社会の木鐸」「権力の管理装置」なんぞになれるのでしょうか。
実際、堀江社長を含むライブドア幹部の「違法性の意識」の有無は問われているわけですが、それ以前に、それが「違法」なのかどうかという点はそんなに明らかではない(企業の買収を発表する場合に、当該企業の既存株主と自社との関係を積極的に公表しなければいけないのかといわれると、そこは単純ではない。)わけで、事前に弁護士に相談したとして、問題となっている投資事業組合と自社との関係を積極的に説明しないと「風説の流布」となってしまうと答えられた弁護士がどれだけいたのかというと、ほとんどいなかったのではないかという気すらしてしまいます(パラパラとしかみていませんが、同様の行為を「風説の流布」にあたるとした裁判例はないように思います。)。
[追記]
この件に関しては、M&Aに強い弁護士である「ふぉーりん・あとにー」さんが追いかけていらっしゃるのですね。
チューリッヒからの投稿を非表示とさせて頂きました。
Rédigé par : Hideo_Ogura | mercredi 25 janvier 2006 à 19:44
Ellenさんに同意
一部のプロバイダや学校、SOHO環境ではGlobal IP Addressを割り振れないためNAT等を使わざるを得ず、一見proxyのように見えるときがあるのは常識です。
規制を考えるのでしたら、↓等のプロクシ解説ページを見て匿名proxyのみを規制したほうが良いのではないですか?
http://www.cybersyndrome.net/
Rédigé par : sakimi | mardi 24 janvier 2006 à 22:04
>Proxy経由とおぼしき投稿
どのような判断基準だったのかきちんと公開したほうがいいのではありませんか?
少なくとも「このProxyサーバーだったから」等は。(「小倉秀夫です」さんの投稿が片っ端から消えているようなので、せめて「小倉秀夫です」さんがどのサーバー経由で書き込みしたか、ぐらいは明示していただきたいものです。
それもせずに反対意見だけが都合良く消えると、単に小倉先生がご自身に都合が悪いから発言を消した、と思われても仕方がないのではないでしょうか?
Rédigé par : Ellen | mardi 24 janvier 2006 à 20:31
Proxy経由とおぼしき投稿を削除させて頂きました。
Rédigé par : Hideo_Ogura | mardi 24 janvier 2006 à 18:16
私が知っているだけでもF社の技師が1名、表向きの理由はともかくとしても「blogに政治的なことを書いていた」という理由で自主退社させられてますけどね。
そうでなくとも中小企業だと、社長が政治家と懇意にしていたりすると、その政党に投票しなかったことがバレただけでクビ、などということは世の中にあるわけで。
> 無論、それで裁判すれば勝てるでしょうけど、そんな余裕がない人も世の中にはごまんと居るわけです。
「小倉先生が知らない」ことが世の中に存在しないわけでも、「小倉先生が聞いたことがない」ことが世の中に存在しないわけでもありませんよ。
Rédigé par : Ellen | mardi 24 janvier 2006 à 14:48
ネット上で実名で「政府に耳が痛いことを書くだけで会社を追われたりすることになっ」た例って日本では聞いたことがないのですが。
むしろ、ネット上で政府に批判的なことを書くと、匿名の粘着君につきまとわれる危険の方が、会社を追われる危険よりよほど高いように思えるのですが。
Rédigé par : Hideo_Ogura | mardi 24 janvier 2006 à 14:11
> そんなことでマスメディアは「社会の木鐸」「権力の管理装置」なんぞになれるのでしょうか。
なれません。なれる筈がありません。
TV局にしろ新聞社にしろ、資本主義社会の中で生き延びるには「稼げなければ」意味がないのですから。
無論、それこそ「社会の木鐸」として機能しているマスコミを、特定の思想に偏ったマスコミよりも日本人が優先して受け入れるようになれば、それも可能でしょう。が、現在の日本の体質からしてそれは不可能なことは、それこそ市場が証明しています。
だからこそ、そういった「資本主義」という呪縛からある程度離れた位置から情報が発信できる一般人にとって「WWW」というメディアは非常に重宝なのですけれどもね。まぁ、それに実名書いたりしたら、政府に耳が痛いことを書くだけで会社を追われたりすることになって、結局それすら「社会の木鐸」にはなりえなくなるわけですが。
Rédigé par : Ellen | mardi 24 janvier 2006 à 13:55