滝本弁護士のエントリーについて、少し正面から批判を加えてみることにしましょう。
彼は、違法行為を重ねてきた強烈なカルト団体において、
・そのネットでの、企画編集の重要な一人だったのであり、
・それ以前数年間、偽装脱会をしていたのであり、
・その彼が、政治にかかわろうとするならば、
・まして偽名でかかわろうとするならば、
暴露し批判するのが当然に許容される公益に資することでしょう。
とのことですが、「アルファブロガー」が名乗っている氏名なんぞは、現実問題としていえば、戸籍上の氏名とは異なることがしばしばあるので、「まして偽名でかかわろうとする」という認識は現実離れをしています(アルファブロガーとの懇談会を企画した関係者だって、ブロガーが名乗っている「氏名」がその人の戸籍上の氏名であるに違いないとまでは思っていなかった(そもそも関心がなかった)のではないでしょうか。)。また、松永さんが「政治にかかわろう」としたことを問題とされているようですが、少なくともネット上で明らかにされている範囲内で見ると、民主党や自民党所属の国会議員から「アルファブロガー」として呼ばれたからそれに応じたという程度のことであって、その程度の「政治とのかかわり」で、センシティブ情報の公開を甘受しなければならないほどプライバシー権が内在的に制約されるのかというと大いに疑問です。といいますか、そこでいっている「公益」って何なのでしょうか?
なお、本人は、オウムに戻っているときは本名をサイトを出していたのです。
とのことですが、そのことで何をいいたいのか不明です。 また、
また、私の日記記載の段階では、彼は同一人物であること、「脱会」自体を言明していなかったのです。
とのことですが、そうであるならば、なおさら松永さんと河上さんとの関係をネット上で公言すべきではなかったと言えます。なぜならば、それが誤りである可能性が多分にあるからです(滝本弁護士は、大学の出身サークルの追い出しコンパかなんかでちょっと同席して名刺交換した程度しか私のことを見ていなかったのに、「容姿が似ていた」程度の理由(注1)で、私こそが河上さんの正体であるとのデマをばらまいた実績があるわけで(注2)、また同じ間違いを繰り返してしまうのではないかという躊躇くらいはすべきです。)。
また、
で、「誰が言ったかではなく、何を言っているかが大切」とのことを書かれていますが、一つ一つの課題についての議論ならばまだ分かりますが、それら論調がなぜ出ているのか、何の為に言っているかも考えなければ、政策判断、政権選択、思想選択もとより宗教選択などのためには、間違いを犯すと考えます。
とのことですが、過去にどのような宗教を信じていたかという情報から、「それら論調がなぜ出ているのか、何の為に言っているか」なんてことがどの程度わかるのでしょうか(ネット上にそこいら中に転がっている「陰謀論」や「工作員認定」と何が違うのでしょうか?)?また、滝本弁護士は、全て発言者は、過去の信仰歴等を開示しなければならない、あるいは、公開されても甘受すべきと考えているのでしょうか?
また、
過去オウム真理教その他に騙され続けてた「知識人」らと同列となり
とのことですが、全く意味不明です。
また、
破壊的カルトのみならず詐欺的集団の跳梁跋扈を許すことにもなりえて、他の構成員や第三者の「人権」が守られないだろう、と思うものです。
とのことですが、これも意味不明です。松永さんが将来も松永さんとして表現活動を行うことと「詐欺的集団の跳梁跋扈」や「他の構成員や第三者の「人権」」と何の関係があるというのでしょう。
また、
何より、結局は、その対象者の「人権」も守られないのではないでしょうか。実態を見据えて対応した上でのみ、本人自身の社会復帰が果たされるのではないでしょうか。
とのことですが、これも全く意味が不明です。滝本弁護士は、自分の行動は「実態を見据え」対応であり、それに対する私の批判を「形式論理」としていますが、滝本弁護士が自分の行動を正当化する「実態」というのが何を意味するのか全く明らかではありません。
さらに、
まして、彼のことは、本名を別として現在のペンネームと「河上イチロー」が同一であることは他に既に報道とされているとき、先生のやり方で、どうやって彼を守れましょうか。
とのことですが、滝本弁護士の行動は、松永さんを守ることに繋がったのでしょうか?
(注1)
今回の件で河上さんの写真を初めて見ましたが、どうして容姿が似ていると思えたのか非常に疑問です。
(注2)
滝本弁護士にデマをばらまかれた当時、中央大学法学部の兼任講師に就任する件について大学側で最終検討して頂いていた時期だったので、就任が断られた場合には、滝本弁護士に対してしかるべき法的措置を講じていたと思います。
>「アルファブロガー」が名乗っている氏名なんぞは、現実問題としていえば、戸籍上の氏名とは異なることがしばしばあるので、「まして偽名でかかわろうとする」という認識は現実離れをしています(アルファブロガーとの懇談会を企画した関係者だって、ブロガーが名乗っている「氏名」がその人の戸籍上の氏名であるに違いないとまでは思っていなかった(そもそも関心がなかった)のではないでしょうか。)。
以上の文からは、「アルファブロガー」ならずともネット上でほとんどの人間が名乗っているハンドルは戸籍上の氏名とは異なることは問題なしと解釈してよいですね。
だからこそ共通IDが必要なのでしょうか?
ハンドルは多くの人間がこんな名前の奴はいないって感じの物ですし、本名と勘違いするようなハンドルの場合は、本人が自分のページで本名と違うとか本名ですと知らせている場合が多い気がします。
Rédigé par : sakimi | samedi 18 mars 2006 à 22:06
念のために追記しておきますが重要なのは『滝本弁護士に対して』ですよ。もし、『中央大学に対して』なら過去のエントリと矛盾しませんけど、『滝本弁護士に対して』となると明らかに矛盾してますよね。
Rédigé par : 平田 | samedi 18 mars 2006 à 20:26
>とのことですが、全く意味不明です。
とのことですが、このエントリ自体が意味不明です。全く批判になっていないので、これじゃ滝本弁護士という方も反論のしようがないと思います。ある意味、姑息な方法であると言えそうです。
それはさておき、(注2)の
>滝本弁護士に対してしかるべき法的措置を講じていたと思います。
についてですが、人違いしただけで法的措置というのは乱訴とかいうのにならないのでしょうか?そもそも中央大学法学部の兼任講師というのは、「過去にどのような宗教を信じていたか」程度の理由で就任を断られたりするものなんでしょうか?
Rédigé par : 平田 | samedi 18 mars 2006 à 20:20
やっぱりこのエントリでも「テロリスト集団にいたこと」というのはほとんど触れずに語ってますね。それじゃ永遠にずれたままですよ。
このままだと小倉さんは「テロリストや特殊な宗教ならば匿名(←小倉基準で)であることを擁護する」という非常に特殊というかぶっちゃけるとダブスタ野郎になりますよ。
あと
> 滝本弁護士のエントリーについて、少し正面から批判を加えてみることにしましょう。
とのことですが、ということは今までは正面からじゃなかったということなわけですねというかこのエントリでも真正面からの批判からというわけじゃないんですね。
P.S.
>私こそが河上さんの正体であるとのデマをばらまいた実績があるわけで(注2)
ちなみにどこででしょう?
松永さんのエントリ見たとき「どこでだれがそんなアホなことを」と疑問だったんですよ。これで疑問は解けたことになりますが一応ソースは見たいです。
Rédigé par : U-me | samedi 18 mars 2006 à 19:14