あるブロガーがどのような宗教に過去帰依していたのかということは、本人が積極的にそれを開示しているのでなければ、周囲がとやかく言うべきものではありません。特に、その宗教に帰依していたということが社会的にネガティブに評価されやすい場合はなおさらです。まして、そのブロガーとしての活躍にけちをつけるために、そのブロガーが過去に帰依していた宗教を明らかにするというのは、最低の行いといえます。
そういう意味では、ある宗教に過去帰依していた者に対して、社会復帰のためのハードルを勝手に高く設定し、そのハードルを満たさない者の過去を暴き立てる滝本太郎弁護士のやっていることは大いに非難されるべきことだと言えます。彼のような存在は、その宗教の信者がその宗教団体を離れて自立して生きていくことを妨げ、過去にその宗教の信者だった者を再びその宗教団体に戻らざるを得ないところに追いつめる役にしか立たないことでしょう。
結局、「ネットの匿名性」なんて、ブロガーが様々に現実社会でも活動するようになっていけば、この種の悪意の人々に対して全く無力だったわけで、「ネットの匿名性」を満喫できるのは、現実社会から離れて、ネット社会に閉じこもっている人々くらいだってことです。ネット社会に閉じこもっている人々にしか役に立たない「ネットの匿名性」を後生大事にするより、他人の属性を、他人の過去を、積極的にその他人を差別しまたはその属性とは関係のない言動を抑圧するために、取り立ててあげつらうことを許さないようにした方が、「誰が言ったかではなく、何をいったのかが重要だ」という言論環境の構築・維持には有益なのではないかと思います。
レスありがとうございます>小倉さん
えー、ということは、小倉さんは過去にテロリスト集団に所属していた人物が現在どのような名前で活動しているか技術的に容易に把握できるシステムの構築は否定する方ということでよろしいんですよね?
Rédigé par : U-me | mercredi 15 mars 2006 à 19:16
>ネット社会に閉じこもっている人々にしか役に立たない「ネットの匿名性」
確かに、プライバシー権侵害や名誉毀損等の被害者に泣き寝入りを甘受させてまで固守したい表現の匿名性の利点について、その妥当性に鑑みて説明できる人は実際見受けられないですね。プライバシー権侵害や名誉毀損等の侵害行為に対処するための「高いトレーサビリティの確保」なのに、「高いトレーサビリティの確保」は「プライバシー権侵害」だから「高いトレーサビリティの確保」は不要である、という本末転倒な勘違いをしておられる方はいらっしゃるようです(しかもその場合の「プライバシー権侵害」というのは過去の自分のパブリックな発言が掘り起こされることだったりするみたいですが、そもそも「プライバシー権」とは関係ない話ですし、それは同じIDを使用しているから掘り起こされる可能性があるだけの話であって、別に「高いトレーサビリティの確保」とは関係ないわけで)。
Rédigé par : 福田 | mardi 14 mars 2006 à 02:56
「テロリスト集団」に属していた(る)ブロガーがいることが問題であるとするならば、全てのブロガーは、どこの誰であるかを明らかにしなければならないのみならず、公安調査庁の職員から「テロリスト集団」に現在属しておらず、過去に属した経験もないことを承認してもらうことなどが必要となっていきそうです。
私は、そこまでは不要だと考えています。
Rédigé par : Hideo_Ogura | mardi 14 mars 2006 à 01:16
> あるブロガーがどのような宗教に過去帰依していたのかということは、本人が積極的にそれを開示しているのでなければ、周囲がとやかく言うべきものではありません。
ではあるブロガーがテロリスト集団に所属していたかどうか、ではどうでしょうか。
Rédigé par : U-me | lundi 13 mars 2006 à 21:14
宗教とカルトは違うと思いますよ。
仏教の五戒
殺生 生き物を殺す
偸盗 盗み
邪淫 妻や夫以外の男女と交わる
妄語 嘘をつく
飲酒 酒を飲む
モーセの十戒(Wikiから) 違う宗教なのでほぼ共通する後半だけ挙げます
殺人をしてはいけないこと
姦淫をしてはいけないこと
盗んではいけないこと
偽証してはいけないこと
隣人の家をむさぼってはいけないこと
これは誰が言おうと社会の成立要因としておかしくない事です(個人的には日本神道の考えから飲酒だけは外したいけれど)。
オウムの教義で多くの人間が納得できる部分はありましたか?
あれは教祖がカリスマ?(+洗脳作業)と共に言うから騙される人間がいただけで、普通の人間には同意不可能でした。
松本智津夫以外が同じ事を唱えても何を馬鹿な事言ってやがる、黄色い救急車呼ぶぞで終わりでしょ
松本智津夫は反社会的なことを唱えて実行したのですから
それとも先生は宗教=カルトと考えているのですか?
Rédigé par : sakimi | lundi 13 mars 2006 à 12:23
「誰が言ったかではなく、何をいったのかが重要だ」
そう!その通りです。
だからこそ、匿名批判などという、場を凍らせるようなメタ議論に耽溺して、徒に人々を惑わす輩は、実名匿名問わず罰に処するべきです(w。
Rédigé par : 佐藤 | lundi 13 mars 2006 à 11:45
> そういう意味では、ある宗教に過去帰依していた者に対して、社会復帰のためのハードルを勝手に高く設定し、そのハードルを満たさない者の過去を暴き立てる滝本太郎弁護士のやっていることは大いに非難されるべきことだと言えます。
つまり13 mars 2006 à 09:03 現在、に滝本太郎弁護士がやっている暴き立ての対象者が、該当する「ある宗教に過去帰依していた者」である、ということでよろしいですね?
で、その対象者ですが・・自分の実名は出したくない、と言っているようですが。
Rédigé par : irose | lundi 13 mars 2006 à 11:08