ネットで検索すると、国会決議で、戦犯とされた人々の名誉は回復されている云々という記述はたくさん見つかるのですが、どの決議のどの条項により、戦犯とされた人々の名誉は回復されたというのかは実のところよくわかりません。さらにいうと、国会決議により「名誉を回復する」というのはいかなる状態を指すのかということすらよくわからなかったりします。
ここでいう「名誉を回復する」というのがどういうことなのかがわからないのが私だけだと恥ずかしいなと思うのですが、小泉総理も「お尋ねの『名誉』及び『回復』の内容が必ずしも明らかではなく」と仰っているので、まずは一安心です。
この小泉首相の答弁書を見る限り、我が国の政府の公式見解としては、「国会決議で、戦犯とされた人々の名誉は回復された」との見解を採用していないように見えるのですが、このブログのコメント欄には、内閣府の官僚の方々より法制度についてお詳しい方がコメントを投稿してくださっているということでしょうか。
国内裁判からの類推で申し上げるのは誠に申し訳ないのですが、戦争犯罪者として有罪判決を受けたことにより傷つけられた名誉を回復する手段としては、「再審」を求めるというのが常道なのではないかと思うのです。敗戦国側の議会がどんな決議を行おうとも、所詮、極東軍事裁判所でなされた事実認定および国際法の解釈を公的に覆すことはできないわけですから、極東軍事裁判所に判事を送り込んだ国に再び判事を派遣してもらい、もう一度審理し直してもらい、その結果、極東軍事裁判の判決において、事実認定又は国際法の解釈に結論に重大な変更をおよびすような誤りがあることを認定してもらえれば、多少は、「戦犯とされた人々の名誉は回復され」ることになるとは思うのですが、いかがなものでしょうか。
端的に一言。このブログは止のるのが(人の目に触れなくするが)世のため人のため。引いてはご自身の為。
久々の投稿ですが、そう思いました。理由はいまさら語る必要もないでしょう。
見ないというのも選択肢の一つです。どうするかは、みなさんのご判断で。
Rédigé par : 弁天小僧 | samedi 10 juin 2006 à 01:06
僕は歴史が苦手なので皆さんのボランタリーに徹して情報提供します。文字数が少ないので誤読王さん達も誤読したり争点が判らないとおっしゃることもないと思います。
【IT弁護士】名誉回復は東京裁判の再審で【えっ】
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/asia/1149737046/3
3 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2006/06/09(金) 00:08:18 ID:0Lfg7sF7
「極東国際軍事裁判所条例(憲章)」には、上訴手続きも再審手続きもありません。
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/JPUS/19460119.O1J.html
しかも、平和条約第11条により、極東国際軍事裁判所の裁判(判決の意味)を受諾している。
だから、平和条約の第11条を破棄又は改正しないと再審はできないように思います。
Rédigé par : 小倉(コクラ)秀夫です | vendredi 09 juin 2006 à 02:14
>「お尋ねの『名誉』及び『回復』の内容が必ずしも明らかではなく」
これ答弁書ですけど、
これと対になってる質問主意書(民主党・野田佳彦)とセットで読むと、
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a163021.htm
助詞「の」は同格じゃなく連体格だととるのが順当です。
野田氏による「回復された/されない」の基準が「ならば」「ならば」と軸が無くてよくわからないんで、それを指してるんでしょ。
Rédigé par : irose | vendredi 09 juin 2006 à 02:06