富田元宮内庁長官の例のメモについては、案の定といいますか、ネット上では捏造説が流されているようです。
ただ、「陛下は御自らのことを『朕は…』とは仰いますが、『私』とは言いませぬ。」というような理由付けを信じて、いろんなところのコメント欄にコメントを投稿している人に対しては、「あなたは、天皇が『おことば』を述べる際に『朕』という一人称を使っているのを聞いたことがあるのか。また、『私』という一人称を使っているのを聞いたことがないのか」と問いたい所です。
例えば、昭和25年11月22日に行われた第9臨時国会開会式の天皇の「おことば」において、「本日、第九回国会の開会式に臨み、全国民を代表する諸君とともに親しく一堂に会することは、わたくしの深く喜びとするところであります。」と述べており(国会図書館の国会議事録検索システムより)、既にこの時点で天皇は一人称として「朕」ではなく「私」という語を用いています。
普通にテレビニュースを見ていると、「天皇は今でも『朕』なんて言っているかなあ」って疑問を抱くことができるのですが、この種のデマにあっさり乗っかってしまう人たちって、そういう「常識によるチェック」っていうのが働かないのでしょうか。
一部だけ引用して、全体を見ないのは何だかなあと思ってしまいます
http://2ch-news.net/up/up12085.jpg
今回報道された部分の前後を含めた分析の必要はあるでしょうね
Rédigé par : sakimi | lundi 24 juillet 2006 à 07:40