昨日は、夕方より箱根で講演をしていました。
温泉旅館での一泊つきということで、週末だったということもあり、講演が終わった後はゆっくり旅館で温泉に入ったり、オールスターをテレビで見たりして過ごすことができました。
自分のお金で泊まると一泊15000円以上してしまうような宿でしたので、部屋は立派ですし、お風呂も素晴らしいかったし、従業員の応対もよかったので、のんびり過ごすのには良かったのですが、ただ、部屋からインターネット接続できないというのはちょっと残念なところでした。正確にいうと、部屋からできないだけではなく、ホテル内ではできないというべきかもしれません。ホテル内に設置されていた公衆電話は、ケーブルの差込口がないタイプのものしかなかったからです。
このことはこの旅館のだけの特徴ではなく、箱根の宿にはネット接続環境が整備されていないところが多いようです。
もちろん、せっかく温泉旅館に来たのだから、仕事のことなど忘れてゆるりと過ごしなさいという配慮なのかもしれません。今回のケースでいえば、金曜日の夜に一泊しただけでしたのでそれでも全然構わなかったのですが、平日に、2泊以上宿泊するとなったら、インターネットに接続する手段のないところに泊まるというのは、仕事のことを考えると私にはきついなあという感じがします。
まして、外国から来るお客さんにとっては、インターネット接続ができるか否かというのはかなり重要な意味を持つことが多いです。私たちが外国を旅行する場合を考えれば容易に想像できますが、何日も自宅(及びオフィス)を空けることになりますし、オフィスの秘書等から電話等の受付状況を確認するにしても時差がありますから、メールのやりとりができないとかなり困ります。それに、インターネット接続ができる環境にあれば、母国で書かれたニュースサイトにアクセスして、母国で、あるいは世界中で最近起こったことについての情報を入手することができます。もちろん、気の利いたホテルならば、CNNが見れたり、ヘラルド・トリビューンが置いてあったりして英語で情報を入手することは可能ですが、なんだかんだいって、母国語で読めるに越したことはありません。
ということで、政府は、海外からの観光客誘致に力を入れるのであれば、観光地の旅館等のインターネット環境の整備にも力を入れるべきなのではないかと思いました。
ということを帰りの電車の中で書いて家に帰ったらアップロードしてしまおうと考えていたところ、地震のため、東海道線が途中で止まってしまいました(帰りにポーラ美術館に立ち寄ったり、小田原の新しい駅ビルを散策していたりしたために、東海道線に乗り込む時間が遅くなったからでもあるのですが(なお、ポーラ美術館は開館3周年記念ということで印象派特集をやっています。大御所の作品がたくさんきているし、建物はまだきれいだし、土曜日ですら比較的すいているし、印象派好きにはお勧めです。)。)。